読書「生き心地の良い町・この自殺率の低さには理由(わけ)がある 」
こんにちは。POPOです。^^
今日は、最近読んだ本について書いてみたいと思います。
とても興味深い内容だったので、みなさんにお伝えしたいなと思いました。
生き心地の良い町 この自殺率の低さには理由(わけ)がある/ 岡 檀著
どんな環境にいる人たちが
「生きやすい」と感じているのか?
きちんと裏付けのあるリアルな答えを知りたくて読んでみました。
毎年、2万人以上の人が自殺により亡くなっていく日本・・・
世界的にも自殺率の高い国となっています。
そんな中、自殺に関する地域研究は数多くなされてきましたが、
今までの研究は、ほとんどが「自殺多発地域による自殺危機因子」に関するものでした。
そこで、著者の岡 檀さんは、これまでの逆の発想で
「自殺希少地域による自殺予防因子」の研究に取り組まれます。
つまり、
日本で最も自殺の少ない地域についての調査、研究を実施されました。
調査結果によると
全国でも極めて自殺率の低い地域は
徳島県の南端の太平洋に臨む人口3千人前後の小さな町「旧海部町(かいふちょう)」でした。
岡さんは、海部町に足を運び、調査を開始された時
「この町は、何かが他と違う!」
「この自殺率の低さには必ず理由がある!」
と、肌で感じたそうです。
緻密な調査、アンケート、インタビュー、データなどによって得た結論として
「5つの自殺予防因子」があると考えられることがわかりました。
その5つとは!
①「いろんな人がいてもよい」「いろんな人がいたほうがよい」という価値観!
他人と足並みをそろえることに重きを置かず、
色んな人がいたほうが良いと考える。
個人の意思が最大限、尊重されている。
②「人物本位主義」を貫く!
地域のリーダーを選ぶ際の条件は、問題解決能力のある人であり学歴を重視しない。
年長者だからといって威張らない
年長者が年少者に服従を強いることがない。
年少者の意見であっても妥当と判断されれば、即採用される。
③「どうせ自分なんて」と考えない!
アンケートの質問
「自分のような者に政府を動かす力はないと思いますか?」に対して
「そのような力はない」と感じている人の比率が海部町では低く、自殺多発地域では多い。
海部町では「自己信頼感」「有能感」・・・つまり「自己効力感」を持っている人が多い。
④「病」は市に出せ!
「病」は市に出せ!とは、トラブルや事業不振も含め、他人への迷惑を気にせず、
やせ我慢はやめ、早めに弱音を吐け!と勧める言葉です。
うつ受診率が高い(早期の受診にあまり抵抗がない)
悩みを抱えた時、誰かに相談したり助けを求めたりすることに抵抗がない。
自殺多発地域では、その逆である。
海部町では、弱みを見せることにあまり抵抗がない。
⑤ゆるやかに繋がる
ゆるやかな絆が維持されている。
近所づきあいについての質問
「日常的に生活面で協力し合っている」と答えた人の比率が
海部町では16.5%と低く、自殺多発地域では44.0%と高い。
海部町が大きく下回っている。
海部町では「立ち話程度」と「あいさつ程度」の付き合いに集中している。
隣人間の付き合いはあるが、干渉はせず、あっさりとした付き合いを行っている。
人間関係が固定していない。人への関心度は高い。
(人に関心を持つのと、監視しているのとは違う)
「いろんな人がいてもよい、いろんな人がいたほうがよい」
という考えが態度で示されていることにより、
その者は、周囲から「ありのままの自分を受容されている」という感覚を持つことができる。
(以上)
必要以上に過度にポジティブでもなく、過度にネガティブでもない・・・
この態度が「不幸」も「不満」も感じづらく冷静でいられるのだなと感じました。
幸福を築いていくヒントがたくさん詰まっているなと感じます。^^
この学びを、しっかりと活かしていきたいなと思いました。
もっともっと詳しく知りたい!という方は
是非、本を読んでみられてくださいね。^^
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